兼業主婦 難聴児を育てる

30代フルタイム勤務の兼業主婦 生まれつき中軽度難聴の娘の育児ブログです。

補聴器の購入

 

f:id:olive_o:20180211212651j:image


娘の補聴器はオーティコンのC100、耳かけ型補聴器です。

 

障害者総合支援法対応補聴器ですので
市区町村によりますが
補助がもらえるなら
何割かの負担で購入できます。

私の住んでる市は
50dB以下の中軽度難聴に対しては
補助がないので
全額実費で購入しました。


補聴器をつけるには
イヤーモールドという音漏れを防ぐオーダーメイドの耳栓が必要で
こちらも補助がないと実費です。


50dB以下の中軽度難聴は
国からの補助がないので
補助のあるなしは市区町村の判断です。
福祉に手厚いところは
30dBという軽度でも補助が出ますが
私の市のように70dB以上の障害者手帳が出る子供しか補助しかないところも存在して
住む所で変わってきます。

これは世田谷区役所からの引用です。

 

身体障害者手帳の交付対象とならない中等度難聴児に対して補聴器購入費用の一部を助成します。

対象者

区内に居住する18歳未満の児童で、以下のいずれにも該当する方

(1)身体障害者手帳聴覚障害)交付の対象となる聴力ではないこと

(2)両耳の聴力レベルがおおむね30デシベル以上であり、補聴器の装用により、言語の習得等一定の効果が期待できると医師が判断する者

ただし、交付対象児童または交付対象児童の属する世帯の他の世帯員のうち、最多区民税所得割課税者の納税額が46万円以上の場合は、対象外。

助成台数       

補聴器は、装用効果の高い側の片耳分への支給(1台)を原則とする。

ただし、区長が教育上、生活上等特に必要と認めた場合は両耳分として2台支給できる。 

費用

対象者の補聴器購入経費と下記表の基準価格とを比較して少ない方の額の10分の9とする。(ただし、生活保護受給世帯及び区民税非課税世帯は無料)。

 

補聴器の種類と基準価格

補聴器の種類

1台あたりの基準価格

基準価格に含まれるもの

耐用 

年数

高度難聴用

ポケット型

137,000円

補聴器本体(電池を含む)、

イヤモールド

5年

高度難聴用

耳かけ型

重度難聴用

ポケット型

重度難聴用

耳かけ型

耳あな型

レディメイド

耳あな型

(オーダーメイド)

補聴器本体(電池を含む)

骨導式ポケット型

補聴器本体(電池を含む)、

骨導レシーバー、

ヘッドバンド

骨導式眼鏡型

補聴器本体(電池を含む)、

平面レンズ

利用方法

お住まいの地域の保健福祉課までご相談ください。

 

www.city.setagaya.lg.jp

 


市区町村の補助金補助金は5年に一度とか規定があると思いますが
それでもやっぱり補助のあるなしは全然違います。

 


娘は保育園でも補聴器を使用していて
装用や管理は先生にお願いしてますが
それでも集団生活で小さい子がつけてるもの。
一応カバーと落下防止のゴムはつけてますが
他の子が濡れた手で触ったり
娘が急に補聴器が嫌になって外そうとして落としたり
そんなのが積み重なって今まで2回も故障して交換してもらってます(T_T)
3年保証があるので、2回とも無料交換でしたが
もうすぐ購入から3年なので次壊れたら自費で再購入です、、、痛い。

 


うちは家を購入してしまったので
気軽に引っ越しができず
泣く泣く住んでますが
もし賃貸なら「こんな補助出してない市出てってやる!!」って言って
出て行ってる可能性が高いです(ノД`)

 


住んでる役所へ聞いて確認してください。
(いろいろ書きましたが、たぶん補助が出ない市のほうが稀です)

 

 

 

 

難聴と診断されるまで 1

 f:id:olive_o:20180210064309j:image

 

生まれてすぐの「新生児スクリーニング検査」で2回ひっかかり、

子供病院での耳鼻科の診察を勧められました。

その時は助産師さんから

「よくひっかかる検査だから気にしないで行ってきて」と言われ

2か月後に受診することしました。

 

2か月後、子供病院へ行くと

AABRという検査をうけました。

 

 自動聴性脳幹反応(Automated Auditory Brainstem Response, 自動ABR)

脳波の誘発電位の一つであるABRを利用して、自動判定機能を持たせたもので、判定基準は35dBに設定され、「passパス(反応あり)」あるいは「refer要再検(反応なし)」で結果が示される。「パス」の場合は検査時点では正常聴力と見なす。「要再検」の場合はさらに高い音圧の刺激による反応閾値についても調べることができる。35dBで「要再検」の場合、退院時までにもう一度、自動ABRで再検査を行う。ABRが新生児期に反応が低下していても発育とともに改善する例があるので、この点に留意する必要がある。

自動ABRの検査は、アルゴ、エイベア、MAASの場合は、電極を額(感電極)、項(不関電極)、肩または頬(アース)に貼り、両耳にディスポーザブル・イアホーンをつけて測定を行う。電極の抵抗が高い場合は、皮膚をアルコール綿で拭いて、電極を貼る。

MB11の場合は、使い捨てではないイアホーン(ベラフォーン)を使用しており、これに電極を内装しているので、消耗品は、ベラフォーン接着用のゲルのみである。しかし、円滑な測定にはやや熟練を要する。いずれの機器も、ベッドサイドで測定可能であるが、なるべく静かな環境下で、哺乳直後などの熟睡時に検査を行う方がよい。

 

新生児聴覚スクリーニングマニュアル

 

簡単にいうと、眠らせてから電極を頭にはりつけ、

耳にヘッドホンをつけて検査します。

 

眠らせて検査しているときは動いてはダメなのでベッドに寝かせず、抱っこのまま検査。

私も動かないよう結構必死でした。

 

検査結果は両耳リファー。

とりあえず3か月後(生後5か月)にABR検査と言われました。

 

この検査で両耳パスと言ってもらうはずが

まさかの両耳リファー。

 

でもガラガラの音に振り向くし!!

とか、

喃語も出てる!!

とか、

いろいろ先生にくってかかったのですが

先生も慣れてるのか

「動いてるものが視界に入って振り向くこともあります」

って冷静に返されたのを覚えてます。

 

ABRは睡眠剤を飲んで検査です。

「睡眠剤のリスクをとってでも検査はすべきだ」とまで言われてしまい、

もう何も言えなくなってABR検査の予約して帰りました。

 

ABR検査までの3か月、

「この子の人生はどうなるんだろうか・・・」と

娘を見てぼんやりする日が多くなりました。

 

このとき、どれくらい悪いのかは教えてもらえず

(たぶん、取り乱した母親に何言っても無駄だと判断されたのかも)

漠然と重度難聴や聾者のことばかり調べてました。

 

あの時冷静に先生の話を聞いていれば

悪いほうばかりに目を向けず育児できたのに・・・と思います。